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on 5月 19, 2014
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昨日は気のせいか、あまり混んでいなかったチェルシーの通りも、ミッドタウンも、今日はとても混んでいます。
フォンテーヌブローのINSEADでのフォーラムの参加者からとてもポジティブなコメントのメールやリンクトインのメッセージをもらいました。国際関係も組織内も緊密な人間関係でも許すこころの大切さ、パワフルさを学んだ、今後はそれを自分の仕事に応用して行きたいというエグゼクティブ・コーチや医師や会社社長からのメッセージでした。フランクフルトでこころと体の関係を重視して治療やトレーニングを行っている医師は、許すこころの医学的な効用について是非一緒に研究と実践を深めていきたいと申し出てくれました。
今日は、コンベンションセンター以外の会場ホテルに来ました。ギャンブル中毒の治療、子供の精神科薬による治療、PTSD(トラウマ後ストレス障害)の薬物療法と心理療法などのワークショップに参加しています。興味深い講演が同時に何本もあちこちで行われているので、全部に出席できませんが、学会のオンデマンドビデオ版も購入したので、逃したトピックは後から学ぶことが出来るのがありがたいです。いくら学んでも学びきれないことは山ほどあり、学べることの喜びは本当に大きいです。
学ぶと言えば、中学や高校のころ、もっと世界史や地理を学んでおけばよかった、と常日頃感じています。今の私なら没頭するだろうなと。最高級の先生方に教えて頂けるありがたい環境にあったのに、あまり集中して吸収していなかったので、申し訳ないと同時に「もったいない!」と反省しています。やはり、ただ外から与えられる教育という認識では、学側のモチベーションがあがりませんね。私が授業をする時も最大限努力しますが、ただまじめに勉強するべきだから勉強するべきなのではなくて、児童生徒や学生が「もっと学びたい」と思う環境や内容を工夫することはとても大切だと思うので、教育心理学の授業(サンディエゴ大学で教員養成課程の修士課程)では、モチベーションに焦点の一つを置いていました。
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on 5月 19, 2014
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大好きなパリを楽しむ時間も全くないまま、あっという間の数日間で、ニューヨークに来ました。
アメリカ精神医学会の総会に出席するためです。脳の中が、時間帯も気候帯も地理も完全に混乱してしまっていますが、無事ニューヨークにつき会場へ。ワシントンDCの患者も似たようなことを言っていましたが、ニューヨークもつい最近までとても寒かったそうです。でも、まるでサンディエゴのようなよい天気で昼間は日差しが暖かいのでラッキーです。アメリカ精神医学会の総会は全世界から1万5千人が参加し、いくつかの会場に分かれています。メインのコンベンション・センターはとてつもなく広く、一点から一点へ歩くだけで良い運動です。
ワークショップの内容は心理療法からTMS(磁気による脳の刺激療法)や最新のニューロイメージ検査など広い範囲で何百もあります。睡眠導入剤のゾルピデム(日本の商品名はマイスリー、アメリカはアンビエン)を飲んだ後、本人が意識しないうちに起こった殺人や暴力や交通事故の事件の精神鑑定と裁判での精神鑑定医の役目についての講演などを聞きました。プログラムをざっと見渡した限りでは、許すこころをテーマとした講演はないようです。
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on 5月 19, 2014
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「不死鳥のごとく:選ばれたトラウマと許すこころー精神力動的、家族システム的に分析したヒロシマ被爆者のケース」という題目で講演をしました。
参加者はとても熱心に聞いてくれて、ほぼ全員が著書「8時15分〜ヒロシマで生き抜いて許すこころ」の原本英語版を購入してくれました。中には、「上司や両親に読ませたい」と数冊購入する人もいました。もう既に読んでくれている人たちは、「眠くても本を置くことができなかった。一気に読まずにはいられなかった。素晴らしい本だ。感動し、力づけられた。」と異口同音に感想を述べてくれました。
講演の前には、(特に作為的な理由はなく)つんとした感じであまりフレンドリーでなかった人も、「ものすごくこころ動かされた。あなたのおかげでとても良い経験をした。」と魂のレベルでコネクトしたことを熱く語ってくれました。時間が限られていたのでいいたいことの1/100ぐらいしか話せませんでしたが、良い機会に恵まれました。
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on 5月 19, 2014
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「平和のためのコンサルティングとコーチング」のフォーラムがキャンパスで3日間あり、INSEADのグローバル・リーダーシップ・センター(IGLC)の創設者でリーダーシップ教育と組織変革の権威である、マンフレッド・ケッツ・ド・ブリーズ教授が、贈呈した本のお礼を言いに来て下さり、本の推薦文を書いて下さるそうです。精神分析的なエグゼクティブ・コーチングとリーダーシップ・デベロップメントの世界の第一人者で著書が数十冊あり、 「エグゼクティブ・コーチング 燃え尽きないために 上・下巻」「会社の中の権力者、道化師、詐欺師-リーダーシップの精神分析」「会社の中の困った人たち-上司と部下の精神分析」など日本語になっている本も数冊あります。
バージニア大学のバミック・バルカン名誉教授がメインの講演者です。著名な国際平和学者で精神分析医のバルカン名誉教授から「大グループとの自我同一性」、「選ばれたトラウマ」、「我ら 対 あいつら」のメンタリティー、「リーダーの精神力動」など、平和活動と人間性理解にとても有意義な話を聴いています。参加者の多くは、コンサルティング学のエグゼクティブ修士課程の卒業生で、たくさんの国から来たビジネスコンサルタントとエグゼクティブです。小グループディスカッションでは、オランダ人、白人の南アフリカ共和国人、ドイツ人、インド系マレーシア人と私の5人で「大グループとの自我同一性」と内面化された葛藤の自己体験についてオープンにシェアーしました。白人の南アフリカ共和国人女性エグゼクティブが、人種差別が国家政策だった時代に、自分は黒人差別をしていなかったのに、南アフリカ共和国の白人であるというだけで、国外で他の白人につばを吐きかけられたという話が印象的でした。ドイツ人女性ドクターは「冷たい戦争」の時代に、小学校の修学旅行で東西ベルリンの国境の側をバスが通る間は、ずっと普通に笑ったりしゃべったりを禁じられた経験や、検問所「チェック・ポイント・チャーリー」を訪れた印象 、又、広島の平和祈念資料館に子供を連れて行った時のインパクトについて話してくれ、マレーシア人社長は、マレーシア国内の東部西部の格差について教えてくれました。
クラスのディスカッションでも、素晴らしい講演に加えて、参加者が深く洗練された洞察をシェアーするので、毎回とても濃く広い学習体験です。
ドイツ人男性のコンサルタントは、第二次世界対戦中のホロコーストの後、ドイツではドイツ人であることの誇りを示すような行動が暗黙のうちにも政策的にも抑圧されており、1990年にワールドカップで優勝するまで、長い間ドイツの国旗を掲げることさえできなかったと話しました。ホロコーストは、ユダヤ人に計り知れないトラウマとなったが、違う意味でドイツ人のトラウマともなったということです。そういえば15年ほど前、20代のドイツ人の友人がサンディエゴの本屋で、ヒットラーの「Mein Kampf」の英語版が売られていることに驚き、「ドイツでは販売も閲覧も禁止されているので、本を実際に見て衝撃を感じた。」と言いました。日本語では、「我が闘争」と訳されていますが、英語では「MyStruggles (私の苦悩)」です。
今夕は、コンサルティング学エグゼクティブ修士課程の13回生の卒業式です。シンガポール校でも始まったこの修士課程のネットワークは世界中に広がっています。
明日の午後は、私が著書をベースに「Rising from the Ashes: Chosen Traumaand Forgiveness – An Analysis from Psychodynamic and Family system’s Perspectives of a Hiroshima Survivor’s Story」(不死鳥のごとく~『選ばれたトラウマ』と許しのこころ – 精神力動学と家族システム学的見地からみたヒロシマ被爆者のストーリーの分析)という講演をします。大勢の人が「楽しみにしている」と寄って来てくれました。国際紛争の歴史と被爆者の経験から何を学んで、今後の組織内の紛争や葛藤の解決につなげるか、ということについての講演です。私が本を英語で書くきっかけを作ってくれた同級生と似たような人たちのグループなので、私もとても楽しみです。キーノートのバルカン教授も本を読むのが楽しみだとおっしゃってくださいました。
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on 5月 19, 2014
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シカゴ乗り継ぎの時間が20分しかなく、大きなシカゴ空港の中を必死で走って何とかパリ行きの飛行機に乗れました。
サンディエゴを出るときは、「サンタ・アナ」と呼ばれるフェーン現象のような熱風が吹き、真夏の天気でしたが、パリに到着すると暗い曇りで雨も時々しとしと降り、コートがいる別世界です。INSEADのキャンパスがある、フォンテーヌブローまで、緑のしげしげとした美しい森の中を通ってホッとする一瞬でした。
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on 5月 19, 2014
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午後カップルや個人のセラピーのセッションが続いた後、臨床心理学の博士候補の学生に心理療法のやり方を教える授業をしました。学生がそれぞれのインターンシップ現場で持っているケースについて発表をし、より効果的な心理療法や精神鑑定の仕方を教えています。私は毎年、どの授業でもとても学習熱心で才能あふれる学生に恵まれます。
今夜は、不安障害のヒスパニック系の女子大学生のセルフ・エスティームを挙げる心理療法と、大鬱病の白人女性の治療についてのディスカッションでした。大鬱病の白人女性は10年以上間違った薬をプライマリーケアーのドクターから処方されうつが悪化していました。アジア系の学生が少し増えて来たのは、よいことです。
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on 5月 19, 2014
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成田からサンフランシスコ経由でサンディエゴに到着し、そのまま同窓生の親友カップルの結婚式に行きました。
80名ぐらい結婚式でしたが、27カ国から出席者があり、披露宴では24カ国語を話す人たちがいろいろな言語を話して親交を深めていましたが、その言語を話さない人が会話に加わると、会話は自然にすっと英語に変わります。ロシア人の花嫁のベストフレンドはウクライナ人です。花婿はイスラエル人です。色々な所で起こっている紛争がまるでうそのような世界でした。ナイーブな願いですが、これが実際の世界の縮図だったらなと思いました。
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on 5月 19, 2014
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午前中、東京在住の患者さん達と面談し、午後から若い世代のリーダーシップをとれる人たちとランチミーティングで、もうすぐ成田から出発です。またしても、あっという間の日本滞在でしたが、色々なサポーターのおかげでとても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
ヨーロッパとアメリカの仕事がたまってしまいましたが、機内で少しでも追いつけたらと思っています。日本の皆様、また6月に帰国しますのでよろしくお願いします。
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on 5月 19, 2014
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東京に到着し、講談社エディトリアルの編集部の方達と打ち合わせをしました。装丁のデザイン、今後の日程とプロセスなどについて話し合い、とても効果的な会議でした。
講談社エディトリアルのエグゼクティブの方々もとても熱心にこのプロジェクトに取り組んで頂いているのがわかり、感謝の気持ちでいっぱいです。日本語版の完成がとても楽しみです。
一般社団法人Forgiveness from Hiroshima代表の二宮さんが魂を込めて応援とお世話をして下さっているので、本当に助かります。ありがとうございます。
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on 5月 19, 2014
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広島はあっという間の一週間でした。まだまだお会いしたい方々やご挨拶したい方々が大勢いらっしゃいますが、また6月に帰ります。今回広島でお時間を取って下さった方々皆様にお礼を申し上げます。
今新幹線で東京方面へ向かっています。途中で心理療法(セラピー)の仕事もします。日本に住んでいらっしゃる患者さんは、ビデオカンファレンスでの相談が多いですが、実際にお顔を拝見できるのはとてもいいことです。
広島駅界隈も新幹線の中も一目で外国人と分かる人が目立って増えています。一目で分からない外国人もたくさんいるでしょうから、世界各国から多くの方々が広島を訪れて下さっているのは素晴らしいことだと実感しました。