大好きなパリを楽しむ時間も全くないまま、あっという間の数日間で、ニューヨークに来ました。
アメリカ精神医学会の総会に出席するためです。脳の中が、時間帯も気候帯も地理も完全に混乱してしまっていますが、無事ニューヨークにつき会場へ。ワシントンDCの患者も似たようなことを言っていましたが、ニューヨークもつい最近までとても寒かったそうです。でも、まるでサンディエゴのようなよい天気で昼間は日差しが暖かいのでラッキーです。アメリカ精神医学会の総会は全世界から1万5千人が参加し、いくつかの会場に分かれています。メインのコンベンション・センターはとてつもなく広く、一点から一点へ歩くだけで良い運動です。
ワークショップの内容は心理療法からTMS(磁気による脳の刺激療法)や最新のニューロイメージ検査など広い範囲で何百もあります。睡眠導入剤のゾルピデム(日本の商品名はマイスリー、アメリカはアンビエン)を飲んだ後、本人が意識しないうちに起こった殺人や暴力や交通事故の事件の精神鑑定と裁判での精神鑑定医の役目についての講演などを聞きました。プログラムをざっと見渡した限りでは、許すこころをテーマとした講演はないようです。