たった今、ルイジアナの臨床心理医カンファレンスで、今年8月末に南アフリカ共和国のダーバンで行なわれる世界心理療法会議でプレゼンをするようにと、国連関連機関のWorld Council for Psychotherapyの総長にリクエストされました。世界にヒロシマを知ってもらうよい機会なのではりきっています。ルイジアナの州都、バートン・ルージュで行われたアカデミー・オブ・メディカル・サイコロジーのカンファレンスで、調度、ルイジアナ州で専門訓練を受けた臨床心理ドクターが、臨床心理医という免許を医師免許授与委員会（ボード・オブ・メディカル・エグザミナーズ）から取得して精神科薬を処方できるという資格ができて１０周年ということでお祝いもありました。ルイジアナはアメリカの州としては、ニューメキシコに続いて第二の州です。グアムと連邦政府機関（軍病院、連邦刑務所、アメリカ原住民保護地区など）でも、同様の資格があります。昨今では、オレゴン州の議会が上院、下院で同様の資格を可決しましたが、州知事が拒否権を発動しました。が、今、ニュージャージー州やイリノイ州では合法化間近まで来ています。特に、友人のドクター・ベス・ロムが心理学会のプレジデントをされているイリノイ州は今期中に合法化される可能性が高いそうです。

フランスの国際ビジネススクールINSEAD のAlumni Association Americas Forumがサンフランシスコで行われ、同窓会のサンディエゴ地域のプレジデントとして出席しました。

今回の最大の収穫は、学校のエグゼクティブが本と映画デベロップメントに感動してくれて、学校として公式に世界中の同窓生に宣伝するオファーをしてくれたことです。MBAでプロデューサーのジェレミー・ウォールとアキコ・ミカモの二人の同窓生がグローバルなヒューマニティーについてハリウッド映画を作っているというのは、学校にとってもものすごく大きなプラスなので、全面的にPRしてくれそうです。プロフェッサーのHoracioFolcaoも、協力してくれるそうです。彼は、私がINSEADで2010年に初めて15分のプレゼンをした時に感動してくれて、本を出せと励ましてくれたクラスメイトの一人です。

ヨーロッパの友人エージェントのラム・シャロームが、世界的に有名なフランクフルト・ブックフェアー（１０月半ば）について積極的に調べてくれており、他言語訳の出版方法についても当たってくれるそうです。彼は、ドイツ語とスペイン語訳出版をまず念頭においています。英語版をUKかどこかの大手の出版社が買い上げてくれて、他のヨーロッパ言語訳も出してくれると一番助かるとお願いしておきました。

今、ハリウッドでプロデューサーと脚本家とミーティングを持ちました。とてもプロダクティブな一日でした。脚本の第二稿を見せてもらい、いろいろ話し合いました。映画の題名は「８：１５」(８時１５分、エイト・フィフティーン)に決定。時計のこととあの瞬間に人類の歴史が不可逆的に大きく変わってしまったことを象徴しています。「日本でハリウッドと言ってもあまり本気にしてもらえてない」と私が言うと、「アメリカだってそうさ。皆、ハリウッドってのは、得体の知れない化物みたいに思っているけど、実体は僕や君の様な人間達が働いているところなんだ。疑いたい人等はいくらでも疑ったらいい。僕達の仕事は魔法を実現することだよ。」とプロデューサーのジェレミーがにっこりと言いました。この様子を息子でテクノロジー・マネージャーのアンドリューがビデオにして皆さんにも本のウェブサイトからご覧頂けるようにしてくれます。

広島で市長と面会。松井市長に本を手渡し、オリバー・ストーン監督も読んで感動してくれたこと、ハリウッドのプロデューサーも決まり、脚本もほぼできつつあることを知らせ、「恨みや変なメッセージではなく、ヒューマニティーの側面からヒロシマを訴えたい」と説明した。 松井市長からは「支援できることがあったら、させていただく」と応援メッセージをもらった。末の娘さんが本も読んでくださっているそうなので、サンディエゴのイベントへ来ていただきたいとご案内する。

ロンドンから帰宅。とても実り深い正味2日間の出張となった。

取材を受けたMidweekもHalli Casser Jayne Showもなかなかいい番組だ。本に興味がある人はこの番組を聴くときっと読みたくなる。ホストは最後に「絶対読んで欲しい」と強く聴衆に訴えかけてくれた。

BBC ワールドサービスのOutlookはこちら

http://www.bbc.co.uk/programmes/p01sdg2d