友人宅でご親戚のトミーさんの75歳の誕生パーティーに、偶然ご一緒させていただきました。ほとんど面識がなかったトミーさんは、私が日本から帰ってきたばかりと聞いて、故郷広島についていろいろ興味を持ってくださり、家族の被爆体験や本の話が出る前に、「私はね、自分の国が世界で唯一核爆弾を使った国だと言うのが、本当にやりきれないんだよ。この上なく悲しいことだ。」と真心を込めておっしゃいました。全米最大の軍港のサンディエゴに22年間住んでいますが、ここで70歳以上の方が率先してこのようにおっしゃってくださったのは初めてで、心をうたれました。
私が家族や本の許す心のメッセージに付いて話すと感動してくださったので、『8時15分』の英語版”Rising from the Ashes” をプレゼントしました。トミーさんは「3回目の四半世紀の誕生日に、素晴らしいプレゼントをもらった。心からありがとう。読ませてもらうのがとても楽しみだ。あなたのお父さん(美甘進示)のように、自分も元気で長生きできるよう精進するよ。」と、本の中の写真や地図を見ながら、とても喜んでくださいました。
実は、誕生パーティーの真っ最中とは知らず、他の用事があってほとんど手ぶらで行ってしまったので、さっと豆腐ステーキを作って用意されていたサラダに加えました。小学校の先生で6歳と3歳の子育て真っ最中の、トミーさんの娘さん(30代)が、「”Rising from the Ashes”をこの夏読ませてもらったわ、本当に素晴らしい本ね。世界中に伝えたいメッセージで感動したわ。忙しくて時間がないと思っていたのに、ふと手にとって読み始めると止まらなくなってしまったのよ。教師の友人達にこの本を機会あるごとに薦めているのよ。あなたのご先祖(母方の祖父母)はオーガニックなお豆腐を作ってらしたのよね。私、お豆腐大好き。」と本も豆腐も絶賛。
亡き祖父美甘福一(父方)は、先見の明のあった人で、戦前、「豆腐はご馳走じゃないとばかにするもんもおるが、今に、世界中で好まれるようになる。これほど安価で栄養価が高く健康的な食べ物はめったにない。」と言っていたそうです。私は、豆腐屋だった母方の祖母の手作りの豆腐を毎日食べて育ったので、今でも大好きでほとんど毎日食べています。良質のお豆腐は、おしょうゆもほとんどかけずに、そのまま頂いたほうが、豆腐そのものを味わえておいしいのです。
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