2014-6-15

Posted by wpmaster on 6月 16, 2014
Dr.Mikamoブログ

今日は父の日。フォーギブネス・フロム・ヒロシマ(FFH)が推奨してくれている私の著書「8時15分 ヒロシマで生きぬいて許す心」の主人公である私の父は大正15年生まれの88才です。原爆とその後の混乱を生き抜き、お陰さまで現在大病もなく毎日仕事に励んでいます。毎朝目が覚めると「今日も仕事ができる。」と思うとうれしくて、これまで支えてくださった皆様や自分が健康でいられることに感謝の気持ちでいっぱいで、一日が始まるのだそうです。

 

自宅屋根の上での直接被爆によりあれだけの大火傷や大怪我をし、麻酔も痛み止めも抗生物質もなく真夏に体が腐っていく究極の苦痛と、家族も家も仕事も健康も全て無くし悲嘆のどん底から這い上がった父ですが、これほど幸せな人もめったにいません。どん底から這い上がったからこそ、小さな事も決して当たり前とは思わず、全てに感謝の気持ちが湧き出てくるのでしょう。

 

アメリカを恨まず、そのために「裏切り者」と他の被爆者に責められることがあっても、物事の多面性を理解しようとする勇気と知恵を自らの生き方で示してくれた父です。
お父さん、ありがとう。

32 父と章子1961

 

 

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