2014-6-2

Posted by wpmaster on 6月 03, 2014
Dr.Mikamoブログ

今週末はハリウッド映画「8時15分」の脚本の最終原稿のレビューにかかりっきりで、今日は何度もハリウッドのプロデューサーと電話会議をして、重要な部分の合意に達し、いよいよ監督候補の実力派監督(複数)に脚本を読んでもらい、交渉に入るそうです。それに先駆けて、脚本に最終的に磨きをかけてもらうA-リスト脚本家とは既に交渉に入っているそうです。

 

日本でハリウッドと言うと、ただの夢見事と思われるでしょうし、中には眉唾ものとか、「あの人は正気なのだろうか?」と疑う人もいるみたいですね。でも、実際にハリウッドに出入りしてみるとみんな人間です。いろんなキャラはあるでしょうが、それは普通の企業や学校やPTAでもありますね。臨床心理や精神鑑定の仕事柄、世の中のいろんな人たちを見ていますので、もちろんちっとも驚きませんし、ある意味人間の根本はどこに言ってもほぼ同じように思えます。

 

私はハリウッド俳優の友人が数人いますので、映画撮影の裏話などは聞いたことがありますが、映画制作は全く無知だったので、学ぶことだらけです。

 

この脚本ははっきり言って良い意味で衝撃的にパワフルです。ユダヤ系アメリカ人の脚本家のランダル・K・ル-ビンは私の本を読んで感動し、「是非脚本を書かせてくれ」と熱心にプロデューサーにアプローチしてきました。他に3人の脚本家にもプロポーザルを出してもらった中で、ランダルは私が本で言おうとしている父や祖父の教えをすぐに深く理解してくれて、脚本の中でもとても感動的に表現してくれていたので、感謝しています。

 

思わず笑ってしまったのは、ある一人の脚本家が、私の本をアメリカ人のヒーロー映画にする提案を出してきた時です。6月20日出版予定の著書「8時15分 ヒロシマで生き抜いて許す心」を読んでいただいたら、いかに私の本のメッセージがそうではないかがわかっていただけると思います。想像はつくでしょうが。提案は、ピーター・コナーズというアメリカ人捕虜が、広島の軍刑務所で被爆し、抜け出したところを広島の被爆者からリンチにあいそうになったのを私の祖父が助け、ピーター・コナーズはその恩を忘れず…という、まるでコミックの「ウルブリン」と浦島太郎の冒頭を合わせたような話でした。もう一人の脚本家はゾンビ映画のようなプロポーザルでがっかりしました。

 

特にアメリカ人はヒーロー映画が大好きで、今週末「X-man」が「ゴジラ2014」の興行収入を抜きました。この春から夏にかけて、スーパーマン、スパイダーマン、キャプテン・アメリカなどのヒーロー映画のオンパレードです。

 

ところで予断ですが、サンディエゴは7月にあるコミコン(コミック・コンベンション)が有名で世界中からアニメファン、コミックファンがコスプレで集まり、コミックが原作の映画のヒーロー役や監督なども集まり、まるで、アカデミー賞授賞式のアニメ版のようなシーンもあります。

 

Comments are closed.