アジア系の臨床心理博士候補、ポスドク、学生などを応援する会に参加し、「8時15分 ヒロシマで生き抜いて許す心」の紹介や、臨床心理の専門的見地から見た「許す心」の効用について観に講演をしました。私が博士課程の学生だった頃は、臨床心理ドクターは白人がほとんど、多少ヒスパニック系と黒人がいるが、アジア系はほとんどいないのが現状でした。それに比べると、サンディエゴで数十人のアジア系の臨床心理専門家が集まるというのは、随分発展したものです。国籍や言語文化背景も多様で、日本からは私一人でしたが、中国、韓国、インド、タイ、ベトナム、カンボジア、マレーシア、インドネシア、台湾、フィリピン、そしてバイレイシャル(二種以上の人種背景がある)といろいろあり、一昔前に比べると、多種の患者のニーズに対応できるようになってきつつあります。ほとんどはまだ学生なのでこれから臨床経験を積んでいきます。日本の大学院はまだそこまで行っていないようですが、こちらで博士号をとり、臨床心理ドクター免許取得のために必要とされる臨床訓練の時間は3,000時間(フルタイムで約二年間)で、かなりの数のケースをこなさないといけないので、徹底的に訓練されます。