2014-5-22 (ハリウッド)

Posted by wpmaster on 5月 23, 2014
Dr.Mikamoブログ

BBC オンラインマガジンのインタビューをサンタモニカ・ブルバード移動中に車を寄せて済ませました。このライターも「8時15分~ヒロシマで生き抜いて許す心」の英語原作”Rising from the Ashes: A True Story of Survival and Forgiveness from Hiroshima.” を読んで深く感銘してくれたらしく、世界の人に私の本のメッセージを是非伝えたいと言う熱意が伝わってきました。いろいろな質問に答え、最後に「エノラ・ゲイのクルーがまだ生存していたら会ってみたいですか?」と訊かれ「是非」と応えました。

 

12名の搭乗員のうちまだ生存しているのは、セオドア・「ダッチ」・バン・カークさんだけです。一昨年伝記が本になったバン・カークさんは1921年2月生まれの93歳です。昨年の12月7日(日本時間は12月8日)の真珠湾攻撃の記念日に私が全国メディアにインタビューされるのと同時に南部のローカルメディアにインタビューされていました。そのインタビューで「ヒロシマではたくさんの人が死んだが、原爆がもっと多くの(日本)人を救ったのだから罪悪感など全くない。」と言いました。アメリカ人の多くがこのように教育されていますから、自ら当事者だった元軍人がこのように信じ込んでいるのはちっとも不思議ありません。

 

より衝撃的なのは、この記事に寄せられた数件のコメントが、「貴方は本物のヒーローだ。」「あなたがアメリカという国が正義でできているということの証を見せてくれた。ありがとう。」「罪悪感なんて全く必要ありませんよ。日本人は硫黄島での戦いのように死ぬまで戦うつもりだったのだから、本土上陸でより多くの日本人が死んでいたはずだ。だから貴方は多くの日本人を救ってあげたのです。」のように、全て称えるコメントだったことです。興味深いのは、同時に全国メディアで報道された私のインタビュー記事は数百のコメントがありましたが、ほんの数人を除いては、ほとんどが「原爆の恐ろしさを真剣に受け止めるべきだ。」「二度とあってはいけないこと。」「苦しい中を生き抜いて主人公に深く感動した。」「アメリカ人は間違ったことを教えられてきた。原爆など戦争終結に必要なかったのに。」というコメントがほとんどでした。
バン・カークさんがお元気なら、是非私の本を読んでもらいたいです。そして腹を割った感想をお聞きしたいです。

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