2015-7-5

Posted by wpmaster on 7月 05, 2015
Dr.Mikamoブログ

帆船ゴールデン・ルールの物語

 

米ソの核実験が盛んであった1958年、核兵器使用に反対するアメリカ人数名が乗り込んだ小さな帆船がアメリカ西海岸から太平洋沖に向かいました。

帆船の名前は 「ゴールデン・ルール」 (黄金律)。

宗教を超えた人類普遍の 「他者から自分がしてもらいたいと思うように、他者にしなさい。」 という倫理原理がその名でした。

実験場であるビキニ諸島と核兵器を載せた米軍艦との間に入って実験を阻止するのが目的でしたが、ハワイ付近で航海をはばまれ、乗組員は逮捕され投獄されました。

その後ゴールデン・ルールは行方がわからなくなっていました。

しかし2010年、嵐で沈没した後荒れ果てた状態でほったらかしになっているのがカリフォルニアで発見されました。

「ゴールデン・ルール」の使命を知ったアメリカ人有志らが帆船の復元を呼びかけました。

この中には顔面ケロイドの形成手術のために渡米したヒロシマ被爆乙女をホームステイで世話をした人もいました。

そして「平和を願う米退役軍人の会」(VFP)が全米プロジェクトとして復元作業を立ち上げ、数年をかけてついに「ゴールデン・ルール」は最盛期の姿に戻り、今年6月20日に再び海に浮かべられたのです。

https://www.facebook.com/pages/VFP-Golden-Rule-Project/221122271247448

 

今年7月16日は、史上初の核実験「トリニティー・テスト」が行われた70周年にあたります。その日に「ゴールデン・ルール」はサンフランシスコ北のハンボルトから出航し、8月6日の広島原爆記念日前にサンディエゴに到着します。プロジェクトをてがけた「平和を願う米退役軍人の会」(VFP) の全国会議が8月5-9日にサンディエゴで開催されます。

「8時15分」の著者である私、美甘章子が代表の非営利団体「サンディエゴ・ウィッシュ~世界平和を願う会」が主催する「平和とヒューマニティーの日2015」(8月5日ー7日)とVFPは共催イベントを行います。国籍、国境をこえてともに平和を願う機会になるでしょう。

https://www.facebook.com/SanDiegoWISHOfficial

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