◇2016年10月22日
広島市内にて「8時15分」読書感想文コンクール表彰式を開催しました。本の主人公、美甘進示さんにもご列席いただきました。著者、美甘章子さんはサンディエゴからスカイプ参加しそれぞれの受賞者に講評をしました。お互いを認め合い、許しあう心を持ってほしいという本のメッセージをどの読者も受け止めてくれて、とてもうれしい。と喜びを伝えました。(写真左から 主催者:二宮、高校生:八木さん、中学生:芳賀さん、小学生:西澤さん、一般:浜崎さんの代理 赤松さん)
受章者を代表して安田女子高校2年生八木彩佳(やぎあやか)さんがスピーチをしてくださいました。広島に生まれ育った自分には学ぶ機会があるが、自分と同世代の人たちの多くは被爆により今も苦しんでいる人がいることを知らない。私たち若い世代は次の世代にこのことを伝える責務がある。と決意を表明してくれました。
また、美甘章子さんと親交のある中西麻耶(まや)さんもスカイプ参加してくれました。中西さんはリオパラリンピック陸上日本代表として走り幅跳びで4位に入賞されました。長崎で被爆されたおじいさんのお話、周囲の無理解に苦しんだご経験から「恨みつらみではなく、許す心」の大切さを学んだと語ってくださいました。
表彰式のあと、参加者全員で被爆直後の進示さんの足どりを訪ねました。あいにくの雨でしたが、進示さんみずから説明をしてくださいました。被爆した日の夜を過ごした栄橋のたもとでは、川が傷ついた人々であふれた様子を語ってくれました。
東照宮では階段の険しさに一同、息をのみましたが、受賞者の西澤さんとその妹さんの小学生姉妹は果敢にも一番上まで登って進示さんの経験に思いを寄せてくれました。